言葉の遅い子の育て方
皆さんは、日々の子育てで、こんな心配をもったことはありませんか?
「うちの子、なかなか言葉がでてこない。」
「他の子は、もう単語を話し始めているのに…。」
「やっぱり、言葉の早い遅いってあるの?」
今回は、そんな疑問にお答えしていきたいと思います。
ぜひ、最後までお付き合い下さい。
【言葉が出てくるのは何歳くらい?】
赤ちゃんは生まれてから泣くのが、発語への第一歩です。
母親にあやされたり、話しかけられたりする中で、様々な言葉に触れて育ちます。
順調に育ってくると、笑いながら喃語を話し始めます。
いわゆる「天使の言葉」というやつです。
母親が笑いかけると、笑い返す。
「言葉」の手前の大事なコミュニケーションです。
では、意味をもった言葉。
意志の伝達ツールとしての言葉はいつ頃からかでてくるのでしょうか。
一般的な発達過程であれば、9カ月~1歳6カ月ぐらいまでに言葉は見られてきます。
「ママ。(マンマ)」、「パパ。」
何かを指さして「あー。」、「あっ!!」、「ブブー。」
これらには赤ちゃんの意志が込められているので、きちんと言葉を返してあげたり、こちらから話しかけたりするのはとても大事です。
当たり前ですが、赤ちゃんは突然思いついて、その言葉を発するわけではありません。コップに溜まった水が満杯になるとやがてこぼれ出すように、親からたくさん声をかけられて脳に溜まっていた言葉が、あるときを境に「ママ」というような言葉となってアウトプットされるのです。
そう考えると、言葉の遅い子には、意識してたくさん話しかけるべきというのが、お分かり頂けますね。
【言葉が遅い子にはどうしたらいい?】
では、それでも言葉が遅い子にはどうしたらいいか?
簡単にチェックしてみましょう。
・きちんと左右の耳が聞こえているか?(左右の聴力)
・極端に興味関心が狭くないか?(物への固執)
・興味をもって、親の話しかけに応じるか?(社会性)
そもそも、耳の聞こえが悪い子は言葉が遅い傾向にあります。
当然ながら、言葉のインプットに困難があると、言葉の獲得が大変であり、必然的に言葉は遅くなります。
親はどうしても、「聞こえている。」を前提で接しているために気づきにくいのです。
そのため、難聴などの発見が遅れる場合があるので、少し意識して左右から声をかけてみるのがいいと思います。
聞こえが悪いと思ったら、すぐに小児科・耳鼻科で診てもらいましょう。
興味関心の狭さが見られる場合には、別の心配もでてきます。
あまりにも、物へのこだわりが強かったり、同じような行動を繰り返したりする(常同行動)場合には発達的な障害の可能性もあります。
加えて、親とのコミュニケーションにも特に興味を示さない様子も見られるのであれば、保育園に相談し、近くの発達センターなどへ行く必要もあるかもしれません。
【まとめ】
「言葉の遅れ」といっても、子どもそれぞれに発達のスピードの違いはあります。
まずは、親がゆとりをもって、たくさん話しかけてあげるのが最優先です。
その上で、紹介したようなチェック項目に照らし合わせてみて下さい、
・耳の聞こえが悪そう
・興味関心が狭い
・親とのコミュニケーションに関心を示さない
などが見られたら、一度、保育園に相談しましょう。
保育園などの関係機関を上手く使っていくことが、ストレスをためない子育てのコツでもありますよ。