言葉の遅い子の育て方

言葉の遅い子の育て方

皆さんは、日々の子育てで、こんな心配をもったことはありませんか?

「うちの子、なかなか言葉がでてこない。」

「他の子は、もう単語を話し始めているのに。」

「やっぱり、言葉の早い遅いってあるの?」

今回は、そんな疑問にお答えしていきたいと思います。

ぜひ、最後までお付き合い下さい。

 

【言葉が出てくるのは何歳くらい?】

赤ちゃんは生まれてから泣くのが、発語への第一歩です。

母親にあやされたり、話しかけられたりする中で、様々な言葉に触れて育ちます。

順調に育ってくると、笑いながら喃語を話し始めます。

いわゆる「天使の言葉」というやつです。

母親が笑いかけると、笑い返す。

「言葉」の手前の大事なコミュニケーションです。

では、意味をもった言葉。

意志の伝達ツールとしての言葉はいつ頃からかでてくるのでしょうか。

一般的な発達過程であれば、9カ月~16カ月ぐらいまでに言葉は見られてきます。

「ママ。(マンマ)」、「パパ。」

何かを指さして「あー。」、「あっ!!」、「ブブー。」

これらには赤ちゃんの意志が込められているので、きちんと言葉を返してあげたり、こちらから話しかけたりするのはとても大事です。

当たり前ですが、赤ちゃんは突然思いついて、その言葉を発するわけではありません。コップに溜まった水が満杯になるとやがてこぼれ出すように、親からたくさん声をかけられて脳に溜まっていた言葉が、あるときを境に「ママ」というような言葉となってアウトプットされるのです。

そう考えると、言葉の遅い子には、意識してたくさん話しかけるべきというのが、お分かり頂けますね。

 

【言葉が遅い子にはどうしたらいい?】

では、それでも言葉が遅い子にはどうしたらいいか?

簡単にチェックしてみましょう。

・きちんと左右の耳が聞こえているか?(左右の聴力)

・極端に興味関心が狭くないか?(物への固執)

・興味をもって、親の話しかけに応じるか?(社会性)

そもそも、耳の聞こえが悪い子は言葉が遅い傾向にあります。

当然ながら、言葉のインプットに困難があると、言葉の獲得が大変であり、必然的に言葉は遅くなります。

親はどうしても、「聞こえている。」を前提で接しているために気づきにくいのです。

そのため、難聴などの発見が遅れる場合があるので、少し意識して左右から声をかけてみるのがいいと思います。

聞こえが悪いと思ったら、すぐに小児科・耳鼻科で診てもらいましょう。

興味関心の狭さが見られる場合には、別の心配もでてきます。

あまりにも、物へのこだわりが強かったり、同じような行動を繰り返したりする(常同行動)場合には発達的な障害の可能性もあります。

加えて、親とのコミュニケーションにも特に興味を示さない様子も見られるのであれば、保育園に相談し、近くの発達センターなどへ行く必要もあるかもしれません。

 

【まとめ】

「言葉の遅れ」といっても、子どもそれぞれに発達のスピードの違いはあります。

まずは、親がゆとりをもって、たくさん話しかけてあげるのが最優先です。

その上で、紹介したようなチェック項目に照らし合わせてみて下さい、

・耳の聞こえが悪そう

・興味関心が狭い

・親とのコミュニケーションに関心を示さない

などが見られたら、一度、保育園に相談しましょう。

保育園などの関係機関を上手く使っていくことが、ストレスをためない子育てのコツでもありますよ。